パリ五輪切符争う平野美宇 24年初戦は黒星発進も前向き「成長すれば結果ついてくる」中沢監督は太鼓判「いつか爆発する」

 「卓球・Tリーグ、神奈川3-1日本ペイント」(6日、大田区総合体育館)

 パリ五輪代表争いで2番手につけている平野美宇(23)=木下グループ=が第2試合で登場し、日本ペイントの横井咲桜(19)=ミキハウス=に0-3のストレート負けを喫した。五輪イヤー初戦は黒星発進となったが、代表選考ラストマッチとなる全日本選手権(23日開幕、東京体育館)に向けて「練習してきたことを試合で発揮できなかったが、全日本前に(苦しい展開を経験)できたのは成長につながる。ポジティブに捉えたい」と前向きに語った。

 平野は勢いのある19歳に押され、勝負の1年を勝利で飾ることはできなかったが、表情は明るかった。昨年末からいい練習が積めているといい、「試合になると練習のようにうまくいかない。全日本でも必ずこういうこと(想定外の苦しい展開)が起こるので、(この敗戦が)いい判断材料になる。今日は負けてしまったが、どうやって上がっていけるかが大事」とうなずいた。

 チームの中沢鋭監督も「負けたけど、課題も見つかった」と前向きに評価。平野の状態については上向きだと強調し、「技術はチームで1番持っている。今日は(横井の)予想外のプレーにいいところを出せなかったが、いつか爆発すると思いますよ。全日本までには間に合う。自分を信じることを徹底すれば爆発できる」と太鼓判を押した。

 2枠のシングルス切符を争い、3番手の伊藤美誠(スターツ)との差はわずか34・5点。平野は追われる立場で迎えるが、決勝までは直接当たらない。ただ、序盤のブロックから森さくら(日本生命)、安藤みなみ(トップ名古屋)、前回敗れている19歳の大藤沙月(ミキハウス)ら難敵ぞろいで、さらに準決勝まで進めばパリ五輪代表を決めている早田ひな(日本生命)とぶつかる険しい道となる。決勝まで進めば、伊藤の結果に関わらず五輪切符が確定する。

 チーム全員で挑戦した書き初めでは「雲外蒼天」としたためた。“試練を乗り越えれば素晴らしい結果が待っている”という意味で、平野は「今日は曇りだったので、全日本では(蒼天を目指す?)はい、そうですね」と笑い、「大事な年になるが、成長すれば結果もついてくる。2024年が終わった時に、今日負けた自分より強いと思えるような1年にしたい」と決意を込めた。

 ◆パリ五輪代表選考ポイント女子上位5人

(1)早田ひな=790・5点

(2)平野美宇=486点

(3)伊藤美誠=451・5点

(4)木原美悠=354点

(5)張本美和=330・5点

 ※全日本選手権の選考ポイント配点

 優勝=120点、準優勝=100点、3~4位=80点、5~8位=50点、16強=20点、32強=10点

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