東龍が涙の引退会見 大ケガから現役9年「悔いはないです」
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大相撲の元幕内で、25日に現役を引退した東龍(36=玉ノ井、本名サンドゥイジャブ・トドビレグ)が27日、両国国技館で会見を開いた。モンゴル出身。2009年初場所の初土俵から15年間の力士生活を終え「ちょっと寂しい気持ちになった。早かったですね」と心境を語った。
右膝に大ケガを負った14年からは「生活も相撲も左だけでやっていた」という状態で、幕内と十両を往復しながら現役を続けて来た。西十両14枚目だった九州場所初日に左膝を負傷して休場。幕下転落も確実となり、引退を決断した。「(最初に)ケガした時で終わっていた力士人生かもしれない。その時から10年近くも相撲をとれたので、悔いはないです」と声を詰まらせながら涙をぬぐった。
今後は日本相撲協会を離れ、日本を拠点に第二の人生を歩む。具体的には未定ながら「モンゴルと日本の架け橋になっていけたら」と希望を語った。
断髪式は来年9月28日に両国国技館で予定されている。