卓球の全日本選手権、シングルスとダブルスを分離開催へ トップ選手の過密日程改善 25年から試験導入「よりいい大会に」

 日本卓球協会は9日、都内で理事会を開き、2025年と26年に開催予定の全日本選手権について、シングルス種目とダブルス種目を分けて開催する方針を明かした。1935年の第1回大会から、単複分離開催は大会史上初。毎年恒例の日本一を決める大会だが、複数種目に出場するトップ選手は過密日程となるため、対応策を要望する声があがっていたという。

 卓球の全日本選手権は近年、男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルス、男女ジュニアの部シングルスの7種目を東京体育館(19~21年は改修のため大阪開催)で同時開催していた。ただ、全体の試合数が多いため、大会序盤はサブアリーナも使わざるを得ず、一部の出場者からは不満の声もあったという。さらに、複数種目に出場するトップ選手は過密日程を強いられていたため、日本協会は一般とジュニアのシングルスを東京で実施し、その翌週に愛知でダブルスと混合ダブルスを分けて開催する分離開催を試験的に導入する。

 都道府県の予選を勝ち抜いた参加者数の削減案や、一般の部とジュニアの部を分ける案もあったというが、単複分離を採用した。星野一朗副会長は「ジュニアは一般シングルスと切り離して欲しくないという声があった。せっかく上京して、生で一般のシングルスを見たいという声もあった」と説明。25、26年は単複を分けて開催するが、27年以降は未定で、「トライアルということで、いったんこの形でスタートして、状況を見てさまざまな角度から見直しを行い、より良い全日本選手権にしていきたい」と語った。

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