橋本大輝 内村以来の世界体操3冠 団体&個人総合に続き鉄棒圧勝V

 「体操・世界選手権」(8日、アントワープ)

 種目別決勝が行われ、男子鉄棒は東京五輪金メダルの橋本大輝(22)=順大=が15・233点で初制覇し、団体総合、個人総合と合わせて今大会3冠を達成した。千葉健太(セントラルスポーツ)は7位。平行棒は初出場の杉本海誉斗(相好ク)が15・000点で銅メダルを獲得した。萱和磨(セントラルスポーツ)は4位。ルーカス・ダウザー(ドイツ)が初優勝した。

 世界王者の進化が詰まった鉄棒だった。2年連続2位だった大会の最終種目で「最後まで攻めて勝ち切れた」と橋本。着地もぴたりと止めて、2位に0・533点差の圧勝劇で、日本男子では2015年の内村航平以来の3冠に輝いた。

 冒頭、D難度のひねり技からF難度の離れ技「リューキン」につなげる連続技を流れるように決めた。昨年から成功率の低かった大技だが、体をひねる位置、車輪のスピードを何百回も試行錯誤した成果を発揮した。

 昨年は着地でわずかに乱れ、金メダルに0・100点及ばなかった。この1年のテーマは「疲れた状態でも着地を止める」。バーを手放すタイミングを遅らせることで、より高い放物線を描けるようになり、空中でマットを確認する余裕が生まれた。

 6種目をこなす世界一のオールラウンダーが「最大の武器」と誇る種目で念願のタイトルを手にし、五輪イヤーへ向かう。「次はもっと安定感のある演技をしたい」。早くもパリでの3冠を見据えた。

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