バレー男子 若手中心の日本が米国にフルセットの末惜敗 それでも新戦力キラリ!パリ五輪へ大きな収穫

 第4セット、スパイクを決め笑顔の甲斐優斗(左)=撮影・吉澤敬太
 第4セット、スパイクを決め、喜ぶ宮浦(4)。右端はブラン監督
2枚

 「バレーボール男子・W杯、日本代表2-3米国代表」(8日、代々木第一体育館)

 日本がセットカウント2-3(19-25、25-22、25-19、23-25、12-15)で世界ランク2位の米国に敗れた。この日は主将の石川祐希、高橋藍、西田、関田らを先発から外し、若手中心のスタメンを編成。強敵を相手につなぎのバレーで大善戦したが、惜しくもフルセットの末に力尽きた。

 セットカウント2-2で迎えた最終第5セット。宮浦の奮闘で3連続ポイントを奪い主導権を呼び込むと、先に米国にタイムアウトを取らせた。勢いに乗りたかったが、立て直してきた米国のブロックにつかまり、5連続ポイントを許した。懸命に追いすがるも、最後まで相手のリードをはね返すことはできなかった。

 日本は第1セットこそ米国の強烈なサーブと多彩な攻撃にほんろうされて落としたが、第2セットできっちりとディフェンス面を修正。今大会、出場機会が少なかったリベロの小川が神レシーブを連発し、粘り強い守りで米国にプレッシャーをかけミスを誘発。第2セットを終盤の連続ポイントで奪取すると、第3セットも流れは変わらなかった。

 中盤でリードを奪うと、今度は日本が多彩な攻撃を展開して米国のブロックに的を絞らせず突破。25-19と圧倒して押し切った。第4セットは修正してきた米国のブロックに序盤こそ苦しめられたが、つなぎのバレーは終盤になっても健在。粘り強く米国のアタックをひろいつづけ、ことごとく得点へとつなげた。ただ意地を見せられ23-25で落とし、勝負はフルセットの戦いとなっていた。

 ブラン監督は試合後「まず東京で出場権を得られてうれしく思う。パリに向けて準備していきたい」と力を込め、日本語で「サイコウデ~ス!!」とガッツポーズを繰り出した。主将の石川は「来年のパリ五輪ではメダルを取れるチームを作っていきたい」とファンに誓った。

 ゲームではこの日から合流したエバデダン、さらに20歳の甲斐も躍動。ここまで出場機会が少なかった選手たちが力を発揮し、世界ランク2位の米国を相手に選手層の厚さを示した形だ。経験を積めたことが、来年のパリ五輪へ大きな収穫だ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス