“デゴイチ”祖父のしこ名継承の黒姫山が勝ち越し!「ちょっとホッと。家族に報告します」

 琴太豪(右)を押し出しで破った黒姫山(撮影・佐藤厚)
 琴太豪(右)を押し出しで破った黒姫山(撮影・佐藤厚)
 四股を踏む黒姫山(撮影・佐藤厚)
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 「大相撲名古屋場所・10日目」(18日、ドルフィンズアリーナ)

 東幕下51枚目の田中山改め黒姫山(境川)が琴太豪(佐渡ケ嶽)を押し出して4勝目を挙げ、勝ち越しを決めた。持ち味の力強い突き押しで前に出て、回り込もうとする相手を追い足よく逃さず、俵を割らせた。

 祖父は強烈なぶちかましを武器に“デゴイチ”の愛称で活躍した元関脇黒姫山。41年ぶりに由緒あるしこ名を受け継いだ孫は「ちょっとホッとしました。今場所は改名した場所。勝ち越したい気持ちが強かった。家族に報告します」と顔をほころばせた。

 自己最高位の東幕下30枚目だった先場所は2勝5敗で負け越し。心機一転となった今場所で幸先のいいスタートを切り「しこ名の力もあると思います」と改名効果を認めた。

 さらに上の番付への思いを「それはもちろんある。焦らず、しっかりじっくりやっていきたい」と口にした21歳。場所前に知人からもらったしこ名入りのタオルを手に「まだしっくりこないけど、黒姫山というイメージになるように。自分の色を出していきたい」と誓った。

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