「フィギュアスケート・世界国別対抗戦」（１３日開幕、東京体育館）

　世界ランク上位６カ国で争われるフィギュアスケートの世界国別対抗戦は１３日に東京体育館で開幕する。１２日は公式練習が行われ、アイスダンスの“かなだい”こと村元哉中（３０）、高橋大輔（３７）＝関大ＫＦＳＣ＝組は入念に調整した。日本は１７年大会以来、３大会ぶりの優勝を目指す。

　アイスダンスの村元、高橋組は、カップル結成後初の国別対抗戦となる。２人は「（シングルやペアは）トップがそろっている。アイスダンスも貢献できるようにしたい」と声をそろえた。

　実はこの大会では、日本が優勝した１２年に高橋、１７年に村元が主将を務めていた。また、０７年世界選手権で、高橋が日本男子初の銀メダルを獲得した際の会場も東京体育館。フリーは今季と同じ「オペラ座の怪人」だった。今大会は、２人が師事するマリーナ・ズエワ・コーチが不在のため、高橋のシングル時代のコーチ、長光歌子コーチ（７２）がリンクサイドに立つという奇遇もある。

　縁が重なった今季最終戦。「終わった後に、ここにつながってたのかなと思えるような演技ができればいい」と、高橋は完全燃焼を誓った。