GS初V快挙のロコ 藤沢五月がトロフィーに歓喜のキス 吉田知「ついにさっちゃんがトロフィーにキス」
「カーリング・カナディアンオープン」(15日、カムローズ)
18年平昌五輪銅メダル、22年北京五輪銀メダルのロコ・ソラーレが決勝で世界ランク1位のチーム・エイナーソン(カナダ)を5-3で下し、日本勢として男女通じてワールドツアー最高峰のグランドスラム大会で初優勝を飾った。
最後は相手が負けを認めるコンシードで決着。健闘をたたえ合った後、リードの吉田夕梨花、セカンドの鈴木夕湖、サード吉田知那美、スキップの藤沢五月の4人は歓喜の輪を作り、跳びはねて抱き合った。優勝セレモニーでは、リンドコーチも並び、手をつなぎながら手を掲げて氷上を行進。4人で優勝カップを掲げ、藤沢は右手人差し指で「1」を作って、優勝を誇った。
吉田知は試合後、インスタグラムを更新。藤沢がトロフィーにキスをする写真とともに「ついにさっちゃんがグランドスラムのトロフィーにキスをした。」と、喜びを綴った。リザーブとして支えた石崎琴美は「グランドスラムで優勝したいという長年の夢を叶える瞬間を共にできたことが本当にうれしい」と、つづった。
第1エンドに有利な後攻で複数点の2点を奪うと、第2エンドは不利な先攻で1点をスチール。不動のメンバーが高いショット成功率で序盤で主導権を握ると、最終エンドを5-3で迎え、先攻ながら優位な展開を作り、そのまま逃げ切った。この試合のショット率は吉田夕が100%、鈴木が89%、吉田知が86%、藤沢が91%でチームとして91%を記録。84%だったチーム・エイナ-ソンを圧倒した。
ロコ・ソラーレはこれまでグランドスラムでベスト4が最高。決勝進出は初めてだった。日本女子ではフォルティウスの19年マスターズでの準優勝が最高。日本カーリング界の歴史を作り続けるミラクルチームが再び快挙をやってのけた。
◇グランドスラム 現在はマスターズ、ツアーチャレンジ、ナショナル、カナディアンオープン、プレーヤーズ選手権、チャンピオンズカップの6大会で実施されている。創設当時からあるマスターズ、ナショナル、カナディアンオープン、プレーヤーズ選手権の4大会は「メジャー」と呼ばれる。