大坂なおみ ビックリ7分で初戦突破 大会連覇見据え「徐々に自分らしさが戻っている」

 「女子テニス・東レ・パンパシフィシック・オープン」(20日、有明テニスの森公園)

 シングルス1回戦で、元世界ランク1位で大会2連覇が懸かる現48位の大坂なおみ(24)は同55位のダリア・サビル(オーストラリア)と対戦したが、第1セット1-0で迎えた第2ゲームに相手が左膝を負傷して途中棄権した。試合開始直後のまさかの結末に会場は騒然。思わぬ形で2回戦に進んだ大坂は、22日に同15位のベアトリス・アダドマイア(ブラジル)と対戦する。

 大坂の約1年ぶりの国内試合は悲劇的な結末となった。「オーマイガー!!」。フォアでクロスにショットを打った直後のサビルが悲鳴を上げて倒れ込み、場内騒然。大坂もすぐに事態をのみ込んだ。「彼女が痛みに苦しんでいると分かった瞬間、とても怖い気持ちになった」。ダッシュで駆け寄ると、相手に優しくタオルを掛けた。

 試合時間はわずか7分。〝凱旋〟を待ちわびた日本のファンにとってもまさかの結果となったが、大坂の気遣いに温かい拍手が響いた。自身も今季、左アキレス腱痛で苦しんだだけに「彼女の気持ちはよく分かる。軽症であることを祈っている」と案じた。

 「今日勝利したのは妙な気持ち。勝った気持ちにはなっていない」と首をかしげたが、それでも自身3大会ぶりの初戦突破。大会連覇も見据える中、「徐々に自分らしさが戻っている感覚はある。勝っても負けても、皆さんの前でいいものを出せたという気持ちでコートを去れたらいい」と落ち着き払っていた。

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