高梨沙羅、小中学生から勇気「好きじゃないと飛べない」記念品手渡し、サイン、表彰とフル回転

 現役続行を改めて明言した高梨沙羅
 現役続行を明言した高梨沙羅
 「クラレ高梨沙羅カップ」に参加した子供とふれ合い、サインにも応じる高梨沙羅
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 ノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅(25)=クラレ=が28日、北海道士別市で開催された「クラレ高梨沙羅カップ ジュニアサマージャンプ朝日大会」にプレゼンターとして出席した。小中学生ジャンパーの飛躍を目の当たりにし「子供たちの元気な姿を見て、私も勇気をもらった」と笑顔。現役続行を決めた自身とも重ねながら、「やっぱりジャンプが好きじゃないと飛べないと感じた。(自身も)ジャンプが好きだという気持ちを軸に持って飛び続けていきたい」と気持ちを新たにした。

 自身の名前を冠した7度目の特別大会で、2017年大会以来5年ぶりの出席となった高梨は、終始笑顔でフル回転した。

 今回は高梨が「みんなが飛べるように願いを込めた」とビブスのデザインを自ら務め、アルパカにゴーグルと羽根を描き加えたイラストが施されたものを配布し、全員が着用。また、大会後はエコバックとしても活用できるアイデア仕様だという。

 さらに、ジャンプを終えた選手1人1人に声を掛けながら、手渡しで記念品を贈呈。サイン希望者には笑顔でペンを走らせ、記念撮影にも応じた。世界トップ選手であるヒロインの飾らない姿に、ちびっこジャンパーたちは色めき立った。

 表彰式ではプレゼンターも務めたが、「たくさんの方にジャンプに興味を持ってもらうためにも子供たちが一番大事。(将来的に)一緒に戦う仲間として同じ大会に出ることも増えると思うので、(競技を)やっている子が増えることはうれしい」と、未来のライバル候補としても歓迎した。

 高梨自身は、個人、団体ともにメダルを逃した失意の北京五輪から5カ月。「まだまだそこで終わっちゃいけない気がして、ジャンプを続ける選択をさせていただいた」と現役続行を改めて明言した。26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪への挑戦も視野に入れ、「五輪の失敗は五輪じゃないと消化できない気がしている。日本チームの力になれるようなジャンプをしたい」と前向きに語った。

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