大相撲 PCR検査で親方、関取ら陽性者多数「集計できていない」夏巡業は開催へ
日本相撲協会は28日、都内で定例の理事会を開催した。新型コロナウイルス対策についての意見交換も行った。
名古屋場所では各部屋で陽性者が続出。全力士の3割弱の174人が休場し、故障も含めた関取の休場23人は戦後最多を数えた。
理事会後に電話取材に応じた芝田山広報部長(元横綱大乃国)によると、27日に行われた夏巡業参加者対象のPCR検査で多数の陽性者が確認された。名古屋場所千秋楽の24日時点より増加。親方、関取、行司、床山らに感染が広がり「現在は(人数は)個別集計できていない」という。
8月5日から関東近郊5都市で行われる夏巡業は、現状では開催する方向。芝田山部長は「巡業に向けて対策を立てていかなきゃいけない。どう対処するかを考える」と話し、巡業までにあらためて検査を実施する方針を示した。
新型コロナに関しては現在、本場所にかかる期間中は部屋に陽性者が確認された時点で所属力士全員が休場する規定となっている。秋場所での規定変更の可能性について、芝田山部長は「検査して陰性なら出場させてはどうかという意見も出た」と理事会の内容を明かしたが「感染症の先生と話し合ってどうするのか。何らかの策を考えていかなきゃいけないが、難しいところ」と継続課題とした。