フェンシング合宿問題、武井壮会長が“レジャー”否定「遊びではない」助成金申請は見送り

 日本フェンシング協会の理事会を終え、取材に応じた武井壮会長
 日本フェンシング協会の理事会を終え、取材に応じた武井壮会長
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 日本フェンシング協会は2日、都内で理事会を開き、6月に沖縄県で行われた男女エペ日本代表の合宿で連日レジャーに興じていたと週刊誌に報じられたことについて報告した。全参加者にヒアリングした結果、事前に提出していたメニューは施設を押さえるための仮のものだったが、当初から長期遠征後のリフレッシュも兼ねた合宿だったという。タレントの武井壮会長(49)は理事会後に取材に応じ「世間の合宿のイメージからはギャップがあるとは認識しているが、アスリートとしては(この合宿は)必要なものだったと考えている」とレジャー目的だったことを否定。ただ、一部コーチらの家族が宿泊していたことは「不適切だった」と認め、日本オリンピック委員会(JOC)などに対する助成金の申請は見送ることを決めた。

 この合宿は東京五輪男子団体金メダルメンバーを含む男女エペの選手・スタッフが参加し、6月18~25日の日程で沖縄で行われたが、週刊誌には選手らが海水浴やバナナボートに興じる様子などが報じられた。

 ただ、日本協会によれば、エペ代表の多くは4月末~5月末までの欧州遠征を経て、6月はアジア選手権(韓国)に出場。さらに、7月15日開幕の世界選手権(エジプト)の直前期とあって「身を削っていたので、心身をリフレッシュする目的とトレーニングを兼ねていた」(武井会長)という。

 朝は強度の高いヨガトレーニングを行い、食後にフェンシングやフットワークの練習。午後は自由時間だが、各自がおのおの休息やトレーニングなどに充て、レクリエーションを行う者もいた。武井会長は「決して遊んでいたわけではなかった」と弁明。さらに、アスリート出身者として、今回のメニューは大会前の調整として理解できるものだったとうなずき、「ハードなトレーニングだけがアスリートが行う練習ではない。適切な休養も必要。世界選手権前の合宿期間にただ遊びたいという選手はいないと信じている」と強調した。

 ただ、今回は強化担当コーチが事前に提出していた合宿内容が仮のもので、実際のメニューや実施目的を日本協会として共有できていなかったことが問題の原因だったとし「今までは(合宿後の)事後確認という流れだったが、今後は合宿の承認フローは改善したい」と話した。

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