正代 元気なく3連敗 3度目かど番 いまだ勝ち星なし 八角理事長「何かしないと」
「大相撲春場所・3日目」(15日、エディオンアリーナ大阪)
かど番の大関正代が逸ノ城に寄り切られ、3連敗を喫した。自身3度目のかど番で初めてのワースト発進。早くも正念場を迎えた。同じくかど番の大関貴景勝も、新小結豊昇龍に逆転のすくい投げを食らい、2連敗を喫した。新大関の御嶽海は大栄翔を下して3連勝。横綱照ノ富士は宇良を押し出して、連敗を免れた。
同じような光景がまたも繰り返された。ズルズルと下がった大関が粘りもなく土俵を割る。自身3度目のかど番で初となる初日からの3連敗。正代が早くもピンチだ。
逸ノ城にあっさり組まれて右四つに。左上手も引かれ、そのまま寄り切られた。3連敗の決まり手は、押し出し、押し出し、寄り切りと、完全な力負け。肩をガックリ落として引き揚げる姿に、深刻さがうかがえた。
2月初旬の新型コロナ感染もあり、十分な稽古を積めず。場所前に「稽古内容としては遅れている」と話していた不安が的中した。ふがいない内容に、八角理事長(元横綱北勝海)は「止まっちゃダメ、逸ノ城相手に。止められちゃ。巻き返すとか何かしないと」と苦言。暗い表情を見せる姿には「考えたって仕方ない。開き直って、力を出すしかない」とハッパをかけた。
この日は貴景勝も敗れ、かど番両大関が2日続けて黒星のそろい踏み。ともにリモート取材には応じなかった。特に正代の元気のなさは気になるところ。早く悪い流れを止めなければ、いよいよ陥落の2文字が迫ってくる。




