福岡国際マラソンが終了一転、事実上の存続決定 開催時期、コース継承の後継大会発表

 日本陸上連盟は14日、理事会を開催し、昨年12月の第75回大会で終了が発表されていた福岡国際マラソンについて、新たな形での後継大会の開催が決定したことを発表した。

 「福岡では長年にわたって福岡国際マラソン選手権大会が開催され、日本や世界のトップランナーが名勝負を繰り広げてきましたが、諸般の事情により2021年の第75回大会をもって終了となりました。その後、日本陸上競技連盟、福岡県、福岡陸上競技協会を中心に、大会の価値と歴史を残す方策を模索した結果、新たな運営体制を構築し、九州朝日放送株式会社に放送の主体として加わっていただく形で、後継大会を開催できる運びとなりました。新たな一歩となる大会は名称を『福岡国際マラソン選手権大会 2022(仮称)』とし、舞台はこれまでのコースを継承します。まずは男子のエリートマラソンとしてこれまでと同等の大会の開催を目指しますが、今後も継続して大会と日本マラソン界のさらなる発展にも努めてまいります。多くの皆様のご理解、ご支援を賜りますよう、よろしくお願いします」。開催時期や平和台陸上競技場を発着とするコースも継承され、世界陸連へのエリートラベル取得や、日本陸連のジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズのグレード1(G1)にも加盟申請を予定。事実上の存続となった。

 陸連は昨年3月にスポンサー離れなどが要因として、大会の終了を発表。福岡国際は1947年に第1回大会が開催された、世界陸連公認のフルマラソン。世界陸連からは最高位のゴールドラベルの認定が与えられている。60~80年代には世界記録も2度樹立されるなど、高速コースとして知られ、有力選手も集い、かつては「非公式の世界選手権」とも呼ばれるほど世界的にも評価の高い大会で、数々の名選手も輩出。近年でも東京五輪代表の大迫傑(ナイキ)や、服部勇馬(トヨタ自動車)らが駆け抜けた。世界陸連から陸上世界遺産に認定されたばかりでの終了が波紋を呼んでいた。

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