胸に「Z」で処分の露体操選手 後悔なし「2度目があっても、全く同じことをする」露報道

 ロシアがウクライナに侵攻(Negro Elkha/stock.adobe.com)
 「Z」マークをユニホームにつけて5日の体操種目別W杯に出場したロシアのイワン・クリアク(ユーチューブ映像より、共同)
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 カタール・ドーハで開催された種目別W杯において、表彰式で胸にロシア軍の勝利を示す「Z」マークをつけたユニホームを着用し、国際体操連盟から処分の手続きがなされているロシア体操連盟(RGF)のイワン・クリアク(20)が8日、ロシア国営メディア「RT」のインタビューの中で、大会での自身の行為について「後悔は全くない。2度目のチャンスがあり、選択が必要があっても、まったく同じことをするだろう」と語った。

 ロシアのウクライナ侵攻で世界が緊張状態にある中、平行棒で3位となったクリアクは、優勝したウクライナのイリア・コフトゥンとともに表彰式に出席。クリアクのユニホームの胸にはテープで作ったような「Z」の文字があった。「Z」はウクライナ侵攻を行うロシア軍の軍用車両に記されている文字で、ロシア国内では勝利を象徴するとされており、FIGは「衝撃的な行為」と問題視。独立機関「体操倫理財団」へ懲戒手続きを申請している。

 国際的な批判を呼んだ同行為についてクリアクは、大会中にウクライナ陣営が「ウクライナに栄光あれ!」と叫ぶなど挑発行為があった説明し、同陣営がロシアを大会から除外するように運営側に働きかけていたと主張。「彼らの行動が状況を大幅に悪化させた」と、訴えた。「Z」の文字については「軍隊でこのシンボルが何を意味するかをみた。『勝利のために』、そして『平和のために』。悪意はなく、自分の立場を示した」と、語った。

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