国際体操連盟 胸に「Z」記した露体操選手の処分手続き申請 ウクライナ選手の横で軍支持か

 国際体操連盟(FIG)は6日、カタール・ドーハで開催された種目別W杯において、ロシア体操連盟(RGF)のイワン・クリアクが胸にロシア軍を象徴する「Z」マークをつけたユニホームを着用した問題について、独立機関「体操倫理財団」へ懲戒手続きを申請したと声明を発表した。同選手の行動を「衝撃的」と記した。

 ロシアのウクライナ侵攻により、世界が緊張状態にある中、種目別平行棒に出場した同選手は14・533点をマークし、3位となった。優勝したのはウクライナのイリア・コフトゥンだった。2人が並んだ表彰式。クリアクのユニホームの胸には白いテープで作ったような「Z」の文字があった。「Z」はウクライナ侵攻を行うロシア軍の軍用車両に記されている文字で、ロシア国内では勝利を象徴するとされており、政治的メッセージの意図があった可能性がある。欧米メディアによると、同国内では体操女子の元スター選手、スベトラーナ・ホルキナが「Z」マークを広めるキャンペーンを展開している。また、クリアクは21年にロシア軍の軍事訓練を受けているという。

 同写真はインターネット上で展開され、国際的に大きな波紋が広がっていた。SNSでは「恐ろしい写真だ」「こんなの受け入れられない。すべてのロシアのアスリートは除外されなければならない」と批判の声が上がっていた。

 国際体操連盟は3月7日からロシアとベラルーシの選手を国際大会出場から除外することを決定している。

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