モーグル 川村あんり五輪前ラスト大会で堀島とアベックV「五輪に向けて自信」

 「フリースタイルスキー・W杯モーグル」(14日、ディアバレー)

 北京冬季五輪前では最後となる大会で、男子の堀島行真(24)=トヨタ自動車=と女子の川村あんり(17)=東京・日体大桜華高=がそろって優勝した。堀島は84・04点で今季3勝目。通算では女子の上村愛子を抜いて日本選手歴代最多となる11勝目。川村は80・89点で今季、通算とも3勝目。日本は男女とも北京五輪出場の4枠を獲得し、男子は堀島、杉本幸祐(デイリーはやしや)、前回平昌五輪銅メダルの原大智(日本スキー場開発ク)、松田颯(しまだ病院)、女子は川村、冨高日向子(多摩大)、住吉輝紗良(日大)、星野純子(リステル)が出場を確実にした。

 得点を確認すると、ゴーグルをつけた顔を両手で覆った。川村が鋭く美しいターンで前回平昌五輪女王のラフォン(フランス)らを抑えて勝利。「(北京)五輪直前の大会で優勝することができて本当にうれしい。五輪に向けて自信になった」と声を弾ませた。

 決勝2回目は、上半身がぶれないターンで全体トップの48・50点をたたき出した。城ヘッドコーチが「大きなコブを何もないかのように吸収する技術は本当にすごい」と絶賛した滑りは、減点前のベース点がただ一人の50点台。減点も最少の1・50点とライバルたちの追随を許さなかった。

 エアは6選手中ただ一人、斜め軸の回転技を跳ばず、難度を抑えた。それでもしっかりグラブ(板をつかむ技)を入れ完成度が高く、女王を上回る15点台をマークした。

 年明け4戦連続で表彰台に立ち、前戦に明け渡した種目別首位を奪還。北京では里谷多英以来、日本勢24年ぶりの頂点も現実味を帯びる。「コースも行ったことないし、五輪がどんな感じかも全く分からないけど、本当に楽しみという気持ちがすごい大きい」と胸を高鳴らせた。

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