日本山岳・スポーツクライミング協会は１５日、都内で昨年の年間表彰式を行った。スポーツクライミング部門は、東京五輪の女子複合で銅メダルを獲得し、現役引退した野口啓代さん（３２）、昨年９月に世界選手権の男子ボルダリングで初優勝した藤井快（２９）＝ＴＥＡＭ　ａｕ＝が７人の優秀選手賞に選出された。

　藤井は「プロ転向１年目でかなり気合を入れたシーズン」と振り返り、「ワールドカップは優勝こそなかったけど安定した成績が出せて、ＢＪＣ（ボルダリング・ジャパンカップ）も優勝できたし、世界選手権も優勝できた。スタートダッシュとしては良かった」とうなずいた。

　スポーツクライミング界では、野口さんと東京五輪代表の楢崎智亜（２５）＝ＴＥＡＭ　ａｕ＝が昨年１２月２５日に結婚を発表した。これを受け、藤井は「僕は結婚生活が今年で５年目。先輩から一言ちょっと言わせてもらう」と発言。「あの２人、僕の家もそうなんですけど、旦那さんの方がどちらかと言うとパワーウエートが弱い。しっかり言うこと聞いて、しっかりやるのが夫婦円満の秘けつかな」とアドバイスし、「既にできてるかもしれない。尻に敷かれてる印象があるので、彼は。啓代さんには優しくしてあげてほしいな」と笑った。