高木菜那 1500m五輪最終切符獲った 2大会連続金&個人メダル獲得へ「最高の滑りを」

 「スピードスケート・北京五輪代表選考会」(31日、エムウェーブ)

 女子1500メートルは高木菜那(29)=日本電産サンキョー=が1分54秒84で2位に入り、北京五輪代表に決まった。すでに同種目での出場権を確実にしていた高木美帆(27)=日体大職=が優勝、佐藤綾乃(25)=ANA=は4位だった。高木菜と最後の1枠を争った小平奈緒(35)=相沢病院=は3位だった。男子1万メートルは土屋良輔(27)=メモリード=が13分6秒17の国内最高記録で制した。全競技終了後、日本代表15人が発表された。

 ゴールした高木菜は力強く右拳を握った。代表入りを決定的にしたレースを振り返り「不安との戦いだったけど、後悔だけはしたくないという思いだった。五輪で滑りたいと思っていたので一安心できた」。最終組まで終え、自身が2位に入ったことを確認すると同走した佐藤と抱き合って喜んだ。

 仲間の思いも高木菜の足を加速させた。すでに同種目で代表権を確実にしていた佐藤は「菜那さんが120%で臨めるように」という思いも持って滑走。高木菜も「佐藤のスピードがちょうどよくて、最初の300メートルと1周目でいいラップを出せた。いい相手と戦えた」と感謝した。

 妹の美帆とは笑顔でハグ。この種目で最後の1枠を争った小平とは抱き合って健闘をたたえ合ったほか、日本代表としてともに練習してきた仲間たちからも祝福された。

 14年ソチ五輪から3大会連続の出場だ。18年平昌五輪では団体追い抜き、マススタートで二つの金メダルを獲得。北京五輪では2種目での2大会連続金メダルはもちろん、「個人種目で戦いたいのがスピードスケーター」と1500メートルでも表彰台を目指す。

 「ここがゴールではない。今まで以上にモチベーションを上げて北京五輪で最高の滑りを見せられれば」。最高の状態で北京へと向かっていく。

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