元朝青龍 9年ぶり本場所観戦&ノリノリ独演会 おい豊昇龍に「甘えている。狼になれ」

 「大相撲九州場所・12日目」(25日、福岡国際センター)

 モンゴル出身の元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏(41)が9年ぶり本場所に来場し観戦後、ノリノリの独演会で約17分も吠(ほ)えまくった。初めて生で見た、おいの平幕豊昇龍が大栄翔に完敗し、ガッツのなさをぶった切り。一人横綱照ノ富士を絶賛し、引退した戦友の元横綱白鵬(間垣親方)にはねぎらいの言葉を並べた。中入り後は照ノ富士が先場所敗れた明生に雪辱し、無傷12連勝で単独トップ死守。1敗で大関貴景勝、平幕阿炎が追い、2人が13日目に激突する。

 久々の生観戦に元横綱朝青龍の相撲愛が爆発した。大横綱の初の生観戦にも関わらず、おい、豊昇龍は完敗。

 「花咲かしてくれよコノヤローって感じ。剣道部のあれ(竹刀)でけつを2、3発たたいてあげたい。勝つべきですよ。大関、関脇で終わった人間に対してじゃない。(私は)横綱になった人間。血の中を守ってほしい」と、お怒りモードだ。

 豊昇龍は入門4年。朝青龍は4年で大関に上がっており物足りない。「けつに何発も入れたい。まあ、それをやっちゃいけない。師匠だったら俺は大問題を起こしているかもしれない」。数々の問題行動を起こし最後は暴行で引退。元お騒がせ横綱の“らしさ”は全開に笑わせた。

 自身は横綱貴乃花、曙、武蔵丸らに巡業で胸を借り猛稽古で土台を作った。「(豊昇龍は)甘えている。我が道を作れよ。もっとガッツを入れてほしい。一人の一匹の狼になってほしい」と、気迫の欠如を訴えた。

 一方でモンゴルの後輩横綱、照ノ富士を「相撲界を引っ張ってくれて非常に感謝しております」と絶賛。自身も長年、経験した一人横綱。「大変ですよ」とねぎらった。

 元横綱白鵬にも会場内で対面。最後に優勝し無事に現役を終えた戦友に、モンゴル語で「おめでとうございます」とねぎらいの言葉をかけた。

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