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宇良 自己最速タイ勝ち越し 業師の真骨頂!鮮やか肩すかしで3連勝決めトップと2差

 肩すかしで琴ノ若(左)を下した宇良
 勝ち越しを決めホッとした表情(撮影・佐藤厚)
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 「大相撲九州場所・10日目」(23日、福岡国際センター)

 人気業師の平幕宇良が琴ノ若を鮮やかな肩すかしで仕留め、3連勝で8勝目(2敗)を挙げ自己最速タイ10日目で勝ち越しを決めた。2度の右膝手術を乗り越えた不屈の男がトップと2差で上位争い。八角理事長(元横綱北勝海)は「正統派の技能相撲」と大絶賛した。一人横綱の照ノ富士が豊昇龍をきめ出し、無傷10連勝とし単独トップに立った。並走していた大関貴景勝が関脇明生に初黒星。トップを1差で貴景勝、平幕阿炎の2人が追う。

 勝ち越しのインタビュー室に呼ばれた宇良は珍しく興奮気味だった。「うれしいです。負けたと思いました…。良かった」と喜びをかみしめた。

 前回敗れた琴ノ若にいなされ押し込まれた。2度、膝を手術した右足で踏ん張って我慢。隙を逃さず飛び込んで逆襲すると、右の差し手を抜きながら肩すかしをさく裂。切れ味抜群、業師の真骨頂を存分に発揮した。

 10日目での勝ち越しは、2017年夏場所以来4年ぶり自己最速タイ。その後、2度の大けがを乗り越えて幕内に戻ってきた。地獄の4年間を思えば「奇跡というか、めったにこういうことはない」と、本人が一番驚く。

 しかも当時は西前頭10枚目。今は1桁の東前頭7枚目で対戦相手のレベルは上。「一緒じゃないし番付も違う」と当時の自身を超えたことを意味する。

 かつては飛んで跳ねての“異能”力士。技能とはみなされなかった。今は体を作り直し体重147キロにアップ。八角理事長は「前に上がった時よりもどっしりと構えている。ちゃんと当たって。もう小兵ではない。正統派の技能相撲というのかな」と最高評価。今場所、技能賞獲得の可能性は十分にある。

 8月、初の個人後援会が発足した。宇良が京都・鳥羽高出身で入門以降、応援する京都の企業「片岡製作所」が中心となり、全国で650人もの会員が応援を送っている。

 世界的観光都市、京都駅の八条口には宇良の写真がデザインされた同社の看板広告が掲示。「技術の片岡が技の宇良を応援」「世界が土俵」と記されている。不屈の業師はまだまだ多くの人を沸かせる。

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