「フィギュアスケート・近畿選手権」（１０日、木下アカデミー京都アイスアリーナ）

　ノービスＡの島田麻央（１２）＝木下アカデミー＝が、４回転トーループに成功した。その他のジャンプもすべてノーミスで優勝した。

　今年３月の京都府選手権で初成功させた４回転は、その後試合での成功はなかった。１・９０点の加点がつく２度目の成功に、島田は「ずっと跳べなかったけど、今日また跳べてよかった。スピンも前より早く回れたのでそこもよかった」と笑顔。前回の成功時に出した自己ベストの１１７・７４点を上回る１２０・８３点を出し、「４回転以外にも進歩したところがあったと思うので点数に表れてよかった」と自己分析した。

　出身地の東京から小学５年でスケートのために京都に転居し、浜田美栄コーチの門下に入った。「麻央」の名が浅田真央さんに由来する中学１年生は、将来「五輪で金メダルを取りたい」と夢を語る。

　日本女子で４回転ジャンプに成功したのは、２００２年のジュニアＧＰファイナルでの安藤美姫で当時１４歳、昨年末の全日本選手権で紀平梨花（トヨタ自動車）で１８歳。いずれも４回転サルコーだった。