三重、国体の延期開催断念 財政負担、会場確保難で

 三重県の一見勝之知事は22日の県議会で、新型コロナウイルス感染拡大で今秋の開催を中止した国民体育大会と全国障害者スポーツ大会に関し、6年後の延期開催を断念すると表明した。「不本意で苦渋に満ちた決断ではあるが、延期の申請を見送るべきだと判断した」と述べた。財政への負担や会場確保が難しい点が主な理由。

 県によると、延期して開催する場合は6年間で約120億円の追加費用がかかる。現行の競技会場をそのまま使えないケースがあり、11競技20会場の再選定が必要になる。調整がつかずに一部競技を県外で開催した場合はさらに約20~62億円が必要になるという。

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