男子マラソン・永田務がパラ初出場で銅 後続２分引き離し「何とかやりとげた」
「東京パラリンピック・男子マラソン（上肢障害Ｔ４６）」（５日、国立競技場発着）
男子マラソンは視覚障害Ｔ１２で堀越信司（３３）＝ＮＴＴ西日本、上肢障害Ｔ４６の永田務（３７）＝新潟県身体障害者団体連合会＝が銅メダルを手にした。日本のメダルは金１３、銀１５、銅２３の計５１で、２００４年アテネ大会の５２に次ぐ総数となった。夜には国立競技場で閉会式が行われ、１３日間の大会に幕を下ろした。次回２０２４年大会はパリで開催される。
初出場の永田が銅メダルをつかんだ。一時は４位に落ちた３０キロすぎ、沿道から「永田！」と大きな声が飛んだ。世界記録を持つオーストラリア選手を抜くと、最後は後続を２分以上引き離した。会社員だった２０１０年にリサイクル品を分別する機械に右腕を巻き込まれて神経を損傷。握力を失い、腕にまひが残る。「３位と４位では大きく違った。何とかやりとげた」と白い歯をのぞかせた。
