名古屋市の河村たかし市長が５日、緊急会見を行った。４日に表敬訪問に訪れた東京五輪・ソフトボール女子の後藤希友投手（２０　トヨタ自動車）の金メダルを噛んだ行為を謝罪した。

　「軽率にもご本人様の長年の努力の結晶であります金メダルを汚す行為に及びました」「名古屋市長としての立場をわきまえない、きわめて不適切な行為であったと猛省すべきと痛感」と謝罪した。

　フジテレビの夕方ニュース「ライブニュースイット」では、榎並大二郎アナウンサーが速報として伝え、４日の問題のシーンを放送。河村市長が首にかけてもらったメダルを、突然マスクを外して噛んで「カチッ」と音がなる場面や、そのまま首から外すと、拭くこともなくメダルを後藤選手に返すシーンまでを伝えた。後藤選手は河村市長が噛んだメダルを、両手で頭を下げて受け取っていた。

　ネット上では４日から河村氏への批判や不快感を示すコメントが殺到している一方、後藤選手の対応については「その場で両手で受け取った後藤選手すごい」「尊敬しかないよ」「後藤さん嫌な顔見せずメダル受け取るの流石」「よく耐えたよね　直接渡されて両手でもらってお辞儀して…　泣ける」「何事もなく受け取る後藤選手は本当に人間ができている」「よく両手で後藤選手も受け取ったな」「笑顔で両手で受け取った後藤選手は本当に人間的にも素晴らしい」と感嘆や同情、拍手を送るコメントなどが相次いでいる。