野中生萌 スピード日本新連発!複合でも首位通過「自分でも驚いている」

 「スポーツクライミング・複合ジャパンカップ・スピードジャパンオープン」(18日、岩手県営運動公園)

 スポーツクライミングのスピードジャパンオープンと、24年パリ五輪で採用されるボルダリングとリードの2種目での複合で争うジャパンカップの予選が行われた。東京五輪女子代表の野中生萌(24)=XFLAG=はスピードの1本目で7秒95、2本目で7秒88と、自身が5月に樹立した8秒20を大きく上回る日本新記録を連発。複合でも首位通過し、五輪本番に向けて絶好調ぶりをみせつけた。

 カラフルなピンク髪を揺らしながら、軽やかに壁を駆け上った。1本目で自身の従来の日本記録を0秒25更新すると、2本目はそれをさらに0秒07更新。「しっかり記録を残せてよかった。自分でも驚いている」と、破顔一笑した。

 先月、米ソルトレークシティーで行われたスピードW杯で日本勢初の表彰台となる3位に入った。「8秒の壁を破った感覚があって、練習からでも頻繁に7秒台が出るようになった」。これまで世界のトップクラスとはまだ差のあった種目で確かな自信を勝ち取った。

 この日は複合でも、ボルダリングで4課題をすべて“一撃”で仕留めて、堂々の首位発進。昨冬は五輪を見据えて、筋力トレーニングをこれまでの週1回から2回に増やし、肉体強化に成功。シーズンが進む中で、歯車がかみ合い「強度を感じる体のストレスがなくなった。もっと上げられる」。夢舞台を目前に肉体は最高潮を迎えつつある。

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