翔猿、同じ東京都江戸川区出身の競泳池江の東京五輪内定に「めちゃくちゃ感動した」

ぶつかり稽古をする翔猿(左)=日本相撲協会提供
大奄美(右)と相撲を取る翔猿(日本相撲協会提供)
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 「大相撲夏場所」(5月9日初日、両国国技館)

 自己最高位の西前頭2枚目に上がった翔猿(29)=追手風=が28日、埼玉県草加市の部屋で小結大栄翔らと相撲を約15番取って調整した。稽古後に電話取材に応じ、「(状態は)ボチボチって感じ。(目標は)三役ですね。三役を目指しています」と意気込んだ。

 今場所も大きなチャンス。「一番一番大事にしたいと思います。チャンスは何度も来るもんじゃないし」と闘志を燃やした。

 同じ東京都江戸川区出身、競泳の池江璃花子を尊敬。今回、2種目で五輪が内定したことに「めちゃくちゃ感動しましたね」と興奮。白血病を乗り越えての五輪は「やはりけがとかで下からはい上がってきたのを見ると、すごいなと思いますね」と胸が熱くなった。

 大会の映像も見た。「すごかったですね。僕も頑張ろうと思いました」と、刺激を受けた。

 春場所で新入幕の11勝以来、3場所ぶり2桁となる10勝。「よく動けていたんじゃないかなと思います。やっぱり楽して勝とうとせずに、我慢して我慢して取ってるのがよかったのかなと思います」と手応えを感じた。

 今場所は上位総当たりで4大関にも挑む。注目されて力を発揮するタイプ。「楽しみでもあり。自分の相撲を取り切れたらいいなと思います。やっぱり一矢報いてやろうという気持ちはいつでもあります。上位戦を引っかき回せるように、翔猿らしい相撲を取って、お客さんを楽しませられるように頑張ります」と意気込んだ。

 24日に29歳誕生日を迎えた。28歳の1年で大きく飛躍したが丸1年、新型コロナでほぼ外出禁止。それがまだ続く。「(自粛期間の)楽しみですか…。うーん、難しいですね。だからやっぱり相撲に集中できるので。それもチャンスかな、と。遊べなくなってから強くなってきたと思います」と、笑わせた。

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