五郎丸が引退「ひとつの終わりを迎えた」スタンドで現役生活に幕 ヤマハ発動機敗退

オンラインで会見に応じた五郎丸
オンラインで会見に応じた五郎丸
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 「ラグビー・トップリーグ、プレーオフトーナメント2回戦、クボタ46-12ヤマハ発動機」(24日、江戸川区陸上競技場)

 ヤマハ発動機が敗退し、開幕前に今季限りの引退を表明していた元日本代表FB五郎丸歩(35)の現役生活に終止符が打たれた。五郎丸はケガのためベンチ入りメンバーから外れ、スタンドでチームメートとともに黒いポロシャツ姿で“最終戦”を見届けた。

 ヤマハ発動機は前半3分、プロップ伊東のトライで7-0と先制したが、同12分にクボタSOフォーリーのトライで同点。同22分にはフォーリーに勝ち越しPGを決められるとその後も失点を重ねて突き放された。

 五郎丸は試合後にオンラインでコメント。「まず始めに、会見を聴いて頂いていますメディアの方々、本当に長い間お世話になりました。長いことラグビーをやってきましたがきょうひとつ終わりを迎えたと言うことで。悔しい思いはありますがグラウンドで晴らすことができない。セカンドステージで大きなモチベーションとして頑張りたい」と話した。

 また、「後日、自分の気持ちを整理した上で記者会見をしたいと思います」と明かした。

 五郎丸は開幕前の昨年12月に引退を表明。静岡・浜松市内で記者会見を開き「35歳で引退することは22歳のときに決めていた。残り1シーズンを戦う体力、気力しか残っていない」と話していた。

 15年W杯イングランド大会では、キック前に前かがみになって前方で手を組むルーティン“五郎丸ポーズ”で一躍、時の人になった。引退会見では「私自身一人にフォーカスがあたるということに関して、非常に違和感があった」と振り返りながら、「あのポーズから入ってラグビーが好きになった方、また違う選手を好きになった方々が一人でも多くいらっしゃれば、私がラグビーをしてきた意味があった。いい機会だった」と明かしていた。

 ◆五郎丸歩 1986年3月1日生まれ、福岡県福岡市出身。佐賀工、早大を経て、2008年ヤマハ発動機入り。FB、キッカーとして活躍し、早大で大学選手権優勝3回。ヤマハ発動機では2014年度の日本選手権優勝。日本代表には早大1年時に初招集。15年W杯では南アフリカ戦で1トライを含む24得点を挙げて勝利に貢献。大会ベストフィフティーンにも選ばれた。W杯後はスーパーラグビーのレッズ(オーストラリア)、フランス1部のトゥーロンでプレー。17年にヤマハ発動機に復帰した。日本代表通算57キャップ。W杯通算58得点、TL通算1254得点、TL得点王3度はいずれも日本人最多。185センチ、100キロ。

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