王者ネーサン・チェンがSP1位「とても満足」日本のファンに「観客からエネルギー」
「フィギュアスケート・世界国別対抗戦」(15日、丸善インテックアリーナ大阪)
男子ショートプログラム(SP)が行われ、羽生結弦(26)=ANA=は国際スケート連盟(ISU)公認大会では今季自己ベストとなる107・12点で2位だった。1位は世界選手権3連覇のネーサン・チェン(21)=米国=で109・65点。チェンは「とても満足している」と振り返り、観衆がいる中での試合も「人が入っていると違うと思った」と語った。
冒頭は4回転フリップを美しく決め、4・62点の加点を獲得(この要素15・62点)。続くトリプルアクセルも2・72点を加えた。後半の4回転トーループ-3回転トーループも成功させた。スピン、ステップシークエンスもすべてレベル4で、大きな取りこぼしのない演技だった。
チェンは「最後に多少ジャンプが不安定なところがあったが、世界選手権より後半のフリップを抜いた分、中身もよくなった」と自己分析。「観客からエネルギーをもらえた」と日本のファンについても口にした。
団体戦のため、いつもと趣の違う大会の中、「自分が一番楽しむことをテーマ」にしていると語るチェン。フリーへは「できるだけエネルギッシュにミスのない演技をしたい。とにかく一生懸命フリーは演技したい。フリーはとても気に入っている音楽。聞くことを楽しんでもらいながら、よい演技をしたい」と語った。