聖火リレー、中山道の宿場町巡る 長野・妻籠、伝統家屋並ぶ
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東京五輪の聖火リレーは2日、長野県で2日目が始まった。聖火は、江戸時代の景観が残る長野県南木曽町の妻籠宿を巡り、山深い木曽路で木造の伝統的家屋が軒を連ねる町並みを、ランナーが駆け抜けた。
妻籠宿は江戸時代に整備された中山道の宿場町。約50年前に観光的な価値に着目した住民らが家や土地を「売らない、貸さない、こわさない」の3原則を決め、景観を守ってきた。町並みを保存する住民組織「妻籠を愛する会」の藤原義則理事長(73)は「穏やかな妻籠宿の景観と華やかな聖火がうまく組み合わさった。外国人観光客も一緒に見られなくて残念だが、町並みを世界に発信できた」と話した。