鶴竜に好気配 御嶽海を14番全勝と完封「いい稽古ができた」

御嶽海(左)と三番稽古をする鶴竜(代表撮影)
右肩を痛がる御嶽海(右)を気遣う鶴竜(代表撮影)
 土俵に入る前にゴムチューブを使う鶴竜(代表撮影)
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 大相撲の合同稽古2日目が21日、東京・両国国技館内の相撲教習所で行われ、4場所連続休場から再起を目指す横綱鶴竜(35)=陸奥=が2日連続で小結御嶽海(出羽海)と相撲を取り、14番全勝と完封した。進退の懸かる春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)へ向け好ムードだ。

 久々の実戦だった前日の16戦全勝に続き、圧倒。前ミツを引いて速攻での寄り切りと本来の動きも見せ、ブランクを感じさせない。

 2日連続の三番稽古(同じ相手と続けて何番も取る)指名。「彼をちょっと元気づけてやろうかなと。元気を出してもらいたい。ちょっと一緒に稽古しました。きのうよりきょうはね、いい稽古ができたと思ってます」と横綱の貫禄を漂わせた。

 速い相撲が多かったことに「それも自分の相撲ですね。またあした以降ね、ちょっと違う相手とやっていかないといかんと思いますけど」と振り返った。

 昨年12月の合同稽古は参加したが、相撲を取らずに終えた。今回、持病の腰痛もようやく回復。戦える状態になってきた。「体の状態もいいのでね。だから稽古できる状況になってるんで。あとはやっぱり、久しぶりの稽古なんで、体しっかり調整を見ながら、飛ばしすぎないようにね、しっかり焦らずにやっていきたいなと思います。気分的にもやっぱりね、全然違いますし」と力を込めた。

 春場所出場へ向けても前向きになれる。「これ(合同稽古)が終わってからまたちょっと日にちあるんでね。そういうところで落とさないように、しっかり保って、場所に入っていけたらなと思いますけどね。トレーニングとかもできてるし、体は動いてると思いますし。全然違うと思います」と語った。

 3日目以降は突き押しタイプの関取を視野に入れる。「もっとできるんだけど、久しぶりなんでね。変にこう、がーっと行っちゃいそうに飛ばさずに、少しこう、余裕を持ちながら、やっていきたいなと思ってます。突っ走らないでね、ちょっと休みながらこう、状態がよくてね、毎日毎日稽古してどういう体反応するか、それを見ながらやっていきたい」。気温も暖かくなり、調子も上昇してきた。

 鶴竜は昨年11月場所、横綱白鵬(宮城野)とともに史上初の「注意」決議を受けた。25日までの合同稽古には白鵬も途中合流する見通しだ。

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