高校生チーム・常呂ジュニア 五輪あるぞ TM軽井沢にリベンジ!3強撃破で決勝進出

 「カーリング・日本選手権」(13日、稚内市みどりスポーツパーク)

 決勝トーナメントが行われ、男子は準決勝で1次リーグ1位通過だった高校生チームの常呂ジュニアが、18年平昌五輪代表の両角友佑(36)と公佑(32)兄弟を擁するTM軽井沢を8-5で下し、14日の決勝に進出した。決勝では3連覇を狙うコンサドーレと今大会3度目の対決。コンサドーレが優勝すれば、日本が22年北京五輪出場権を得た場合、五輪代表に決定。常呂ジュニアが勝てば、5~6月に開催予定の代表決定戦に持ち込まれる。女子は平昌五輪代表で1次リーグ1位のロコ・ソラーレが、同2位の北海道銀行を9-4で退け、五輪切符に“王手”をかけた。決勝では準決勝に回って中部電力を8-2で下した北海道銀行と対戦する。

 北海道・常呂高の4人で構成される高校生チームの快進撃が止まらない。1次リーグを1位で通過。前日の決勝トーナメントではコンサドーレとの1次リーグ1位・2位対決に敗れたものの、準決勝は1次リーグで唯一敗れたTM軽井沢にリベンジを果たし、決勝進出を決めた。スキップの前田拓海は「本当にうれしい。正直、ここまでこられるとは想像していませんでした」と、はにかんだ。

 98年長野五輪代表の敦賀信人コーチの指導の下、平昌五輪代表のスキップ両角友佑が「面白い作戦の進め方をする。ここかなというところを外してくる」と評する意外性を兼ね備えたカーリングスタイルを作り上げてきた。準決勝では第2エンドで4得点を奪うと、終盤は不利な先攻で得点を奪うスチールを重ね、突き放した。男子は当初、コンサドーレと、TM軽井沢、SC軽井沢の3強と目されていた。常呂ジュニアの目標は「3強に競り勝つこと」だったが、そのすべてに土をつけた。

 コンサドーレとは今大会1勝1敗。「ここまで1勝1敗なので、2勝1敗にして優勝したい」と力を込めた。セカンドで前田拓海の弟である拓紀のみが2年生。リードの中原亜星、サードの上川憂竜と前田拓海は高校3年生で3月には卒業を控えている。

 来年2月の北京五輪についてはまだ頭になく「決定戦のことは考えず、まずこの大会で優勝すること、自分たちらしいカーリングを貫くことに集中したい」と、足元を見つめた前田拓海。怖い物知らずの若さと勢いを、王者にぶつける。

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