「カーリング・日本選手権」（１３日、稚内市みどりスポーツパーク）

　女子プレーオフが行われ、１次リーグ１位のロコ・ソラーレが、同２位の北海道銀行に９－４で勝利し、１４日の決勝進出を決めた。北海道銀行は１３日午後に行われる準決勝にまわる。

　北海道銀行は０－１で迎えた後攻の第２エンドで２得点。直後の第３エンドではロコ・ソラーレが３得点し、再逆転と序盤から熱戦になった。

　北海道銀行は３－４で１点を追う第６エンドで先攻ながら１点を奪い同点に追いつくが、続く第７エンドでロコ・ソラーレが自チームのナンバー２ストーンを残した状態から、最後に北海道銀行のナンバー１ストーンをはじき出して２点を獲得した。第８エンドはナンバー１から３までロコ・ソラーレのストーンが残った状態で、北海道銀行は最後の１投がナンバー１をはじき出せず、先攻のロコ・ソラーレが１点をスチール。３点差に広げた。

　第９エンドも先攻のロコ・ソラーレが的確に相手ストーンをハウスからはじき出していき、さらに２点をスチール。この段階で北海道銀行がロコ・ソラーレの勝利を認めた。

　カーリングでは後攻が有利で、各エンドで得点したチームが次エンドで先攻になるため、後攻時は２点以上の獲得を目指す。また、先攻時には１点でも奪うことが大きな意味を持ち、「スチール」と呼ばれる。

　今大会は２２年北京五輪代表につながる大会で、昨年優勝しているロコ・ソラーレが連覇すれば、日本が五輪枠を獲得した時の代表に決まる。ロコ・ソラーレ以外のチームが優勝した場合は、あらためて優勝チームと、ロコ・ソラーレによる代表決定戦が行われる。