鍵山優真が圧巻の首位発進 手応え以上の高得点に苦笑い「さすがに出すぎ」

 「愛知国体・フィギュアスケート少年男子」(27日、ガイシプラザ)

 フィギュアスケートの少年男子ショートプログラム(SP)は、今季のNHK杯覇者で全日本選手権3位の鍵山優真(神奈川・星槎国際高横浜)が95・12点をマークし、圧巻の首位発進を果たした。2位は81・25点の佐藤駿(埼玉栄高)。

 手応え以上の高得点に鍵山は思わず苦笑いを浮かべた。「ちょっとさすがに出すぎかなって…」。ジュニア課題が適用されるためSPは4回転なし。3回転とトリプルアクセルだけのプログラムを完璧に演じきったとはいえ、2本の4回転を組み込んだ2020年末の全日本選手権よりわずか3・48点減という高得点をマークした。

 「ジュニア課題だけど、1番いい演技ができた」と鍵山。ジャンプの難度が下がったこともあり「一段と演技に集中できた。ステップやつなぎの部分にしっかりと意識を持っていけた」と振り返ったように、表現力を表す演技構成点は20年末から約2点向上した。

 朝の公式練習では、年明けから本格的に練習に取り組んでいる4回転ループに挑戦。着氷はわずかに乱れたが、しっかりと軸を保って回転できており「転ぶ回数は少なくなってきたので、少しずつ自信になっている」。22年北京五輪イヤーである来季の投入を視野に、着実に成長を遂げる。

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