アメフト日大QB林大希 退任報道の橋詰監督に感謝のツイート

 アメリカンフットボールの関東大学王者、日大のQB林大希(4年)が19日、自身のツイッターを更新し、部を悪質反則問題から再建しながら今年8月末で退任すると報じられた橋詰功監督(57)への感謝の思いをつづった。

 「橋詰さんの元でフットボールを学び、愛せたこと 自分の一生の財産になりました。アメフト選手としてはもちろんの事、人として本当に沢山の教えを頂き、今の自分が構築されたと思います。特にこの1年間、監督にずっと夢中でした。ありがとうございました」とツイートした。

 林大は1年生だった2017年の甲子園ボウルで関学大を相手に大活躍してチームを勝利に導き、大会MVPに輝いた。しかし2年春の関学大戦でチームが悪質反則問題を起こし、18年秋の関東大学1部上位リーグを出場停止になるなど、名門アメフト部はどん底まで転落した。

 そんな部を救ったのが、同年9月に就任した橋詰監督。選手一人一人が自分で考えて行動できるチームに立て直し、翌19年秋の関東1部下位リーグで優勝。1部上位に復帰した20年秋のリーグ戦を制して、12月の甲子園ボウルに出場した。

 チーム再建の過程では橋詰監督の指導に反発して激高し、殴りかかろうとしたこともある林大。右肩に大けがを負いながら、監督から『エースはお前や』と託された背番号10でプレーした昨年12月の甲子園ボウルでは、関学大に敗れ学生フットボール生活を終えたが、「4年間苦しかったけど、日大フェニックスとして、エースとして歩めたことは誇り」と涙ながらに話していた。

 〈日大アメフト部の悪質反則問題からの復活〉

 ◆2018年5月6日 日大との定期戦で危険なタックルを受けた関学大の選手が負傷

 ◆5月29日 関東学生連盟が日大を条件付きの出場資格停止に

 ◆6月31日 関東学連が日大の出場資格停止処分を解除しないと発表。秋のリーグ戦出場が不可能に

 ◆9月 新監督に立命大OB橋詰氏が就任

 ◆10月 タックルした選手がチーム練習復帰

 ◆19年3月31日 関東学連が部と当該選手に科した公式試合の出場資格停止処分を解除

 ◆5月 4日 資格停止処分解除後初の対外試合で日体大に42-0で大勝

 ◆9月 7日 関東1部下位リーグに復帰後初の公式戦で青学大に89-0で大勝

 ◆11月17日 当該選手が公式戦に復帰。横浜国大に41-3で勝利

 ◆12月 1日 桜美林大に45-27で勝ち関東1部下位リーグを7戦全勝で優勝。上位リーグ復帰が決定

 ◆2020年10月11日 関東1部上位リーグに3年ぶりに復帰し、初戦の法大戦を44-34で快勝

 ◆11月11日 中大に31-15で勝利

 ◆11月14日 東大に30-6で勝ち3連勝でAブロック1位決定

 ◆11月29日 関東1部上位リーグ決勝で桜美林大に38-14で勝利し甲子園ボウル出場を決めるも、QB林大希が右肩を負傷

 ◆12月13日 甲子園ボウルで関西王者の関学大に24-42で敗戦

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