宇良 再びの居反りは「来たるべき時が来たら」 右膝の強化に集中

 「大相撲初場所」(10日初日、両国国技館)

 人気業師の十両宇良(28)=木瀬=が7日、都内の部屋で基礎運動などを行い、調整し稽古後、電話取材に応じた。2度の右膝手術を乗り越え、先場所、16場所ぶりに関取復帰。9勝6敗と勝ち越した。

 ここまでの仕上がりに関し、「良くないんじゃないですか。ちょっと、不安しかないですけど」と、膝に爆弾を抱えるだけに、慎重な言葉が並ぶ。今年1年の目標も「けがをしないこと」と力を込めた。

 先場所は代名詞とも言える大技「居反(いぞ)り」を決めるなどアクロバット力士としての本領を発揮。初場所へ向けて、さらなる膝の強化に努めた。

 「課題は膝の安定感を増していくこと。ほとんど今はそればかりに集中してやっています。やること全部が大事になる。四股もすり足も、そのほかのリハビリも取り入れて」と話した。

 見せる相撲で大いにファンを沸かせたが、初場所も居反りへ気合。「見せる相撲を取りたいという気持ちはないけど、来たるべき時が来たら、出す感じですね」と力を込めた。

 お正月は部屋で自己啓発系の本を読み、ゆっくり過ごした。「(本に関し)そこまで感情移入することはないけど、そういう考えもあるんだなという感じで。そういうニュアンスで見るのが好き」と相撲にも生きてくる。

 お正月はおもちを食べ、体重をキープした。「何をもって1食とするかも、分からないところもある。ちょこちょこ、ちょこちょこ(食べている)。特にメーンもなく。お餅はビルダーも重宝している。いいんじゃないですかね。砂糖しょう油が一番好きですね」と笑った。やせやすい体でキープはするものの体重は140キロになかなか届かない。

 先場所、難病と闘う福岡・行橋市在住の酒井佐津恵(さつえ)さんから「技」一文字のデザインされた化粧まわしを贈られた。酒井さんとはファンレターが縁で親交があり互いに勇気をもらってきた。先場所は見事に思いに応える活躍だった。

 酒井さんとは前日、電話で新年のあいさつで会話をかわした。「元気な姿を見せられるように、頑張りたいですね。僕も励ましてもらっている感じですね」と話した。

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