村上茉愛が個人総合圧倒V!跳馬「チュソビチナ」成功!世界3位相当の15・200点

 「体操・全日本選手権」(12日、高崎アリーナ)

 女子決勝が行われ、予選1位の村上茉愛(24)=日体ク=が予選も含めた合計点112・097点で、2年ぶり4度目の個人総合優勝を飾った。2位に3・434点をつける圧勝だった。種目別の段違い平行棒では初優勝し、2冠を達成した。

 東京五輪でのメダル獲得へ、日本女子のエースが大きな武器を手にした。最初の種目の跳馬で、今大会から初投入した「チュソビチナ」を鮮やかに成功させ、全体1位の15・200点をマーク。予選では着地が乱れたが、決勝で修正。「世界と戦うための武器を習得できつつある」と納得の内容だった。

 女子跳馬で15点を超えられる選手は数えるほどしかおらず、同得点は19年の世界との比較でも“絶対女王”と呼ばれるバイルズ(米国、15・650点)、キャリー(米国、15・300点)に次ぐ3位相当のハイスコアだ。この日の全4種目得点の合計57・032点は、19年の世界選手権銀メダル相当。18年世界選手権個人総合銀メダル以降、19年はけがに泣き、20年はコロナ禍に見舞われ、大会がほとんど行われなかったが、その実力がいまだ十分に世界に届くことを示してみせた。

 集大成と位置付ける自国開催の夢舞台まで、あと7カ月。コロナ禍で開催の見通しはまだまだ不透明だが「いつか目の前がパッと明るくなると信じて、やるしかない」。前だけを見据えて突き進む。

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