クライミング CASが日本協会の請求棄却 東京五輪代表に原田海、野中生萌と発表

 日本山岳・スポーツクライミング協会は12日、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴していた国際スポーツクライミング連盟(IFSC)との東京五輪の選考基準を巡る解釈について、CASが日本協会の請求を棄却したため、男子の原田海(日新火災)と、女子の野中生萌(XFLAG)が五輪代表に内定したと発表した。

 日本協会は「力及ばず、残念ながら我々の請求が容れられることはありませんでした。国内選考基準によれば五輪出場可能性がある選手の五輪への道が絶たれてしまったことに加えて、新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり選手をはじめ関係者の皆さまを長期間にわたり不安定な状況に置いてしまったことについて深くお詫び申し上げます」と、綴った。

 日本協会は18年10月にIFSCが発表した基準に基づき、出場枠2に対し、19年8月に行われた世界選手権での2枠(7位以内に入った上位2人)、五輪予選での2枠、アジア選手権の1枠(優勝者)の最大5選手から2人を選出できると判断。細かな解釈までIFSCと確認し、世界選手権の最上位選手を内定とし、枠を獲得した残りの選手については複合ジャパンカップで争い最上位選手を選出することを決めた国内選考基準を19年5月に発表した。これにより世界選手権で男子で金メダルを獲得した楢崎智亜、女子で銀メダルを獲得した野口啓代が内定を得た。

 しかし、同年10月に届いたIFSCからの文書では解釈が変わり、1カ国に与えられる割り当て出場枠は2名以内となっており、世界選手権で7位以内の日本人2位だった男子の原田海(4位)、女子の野中生萌(5位)も事実上内定となるとされていた。日本協会は国際連盟と協議を重ねたが折り合わず。CASへの提訴に踏み切っていた。

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