内村航平が鉄棒専念3戦目で超絶演技「過去最高、世界でも」の異次元得点も「65点」
「体操・全日本選手権」(11日、高崎アリーナ)
男子予選が行われ、東京五輪に向けて鉄棒専念を決めた五輪個人総合2連覇王者の内村航平(31)=リンガーハット=は、H難度の大技ブレトシュナイダー、カッシーナ、コールマンを決め、採点基準が変更された17年以降では“世界最高”となる15・533点をマークし、予選1位で13日の決勝進出を決めた。五輪出場を争う宮地秀享(26)=茗渓ク=は落下が響き、13・866点で予選落ちとなった。
演技を終え、自らに拍手を送った。スペシャリスト3戦目、内村が圧巻の演技をみせた。「軽いゾーンを久々に体験した」と振り返った演技。H難度ブレトシュナイダーを含めた離れ技を完璧に決め、11月の国際大会で自身がマークした15・200点を上回り、9月の全日本シニアで宮地がマークした15・366点を超える15・533点の今季国内最高得点をマーク。直近3年の世界選手権の金メダルスコアでも最も高いのは18年のゾンダーランド(オランダ)の15・100点。異次元の得点に「うれしいですね。率直に。ちょっと出すぎかなと思ったけど、振り返っても過去最高かなと思うので、世界でも」と、納得の笑みを浮かべた。
ただ、自己採点は「65点」。「理由は着地を止められなかったところ。練習と同じような感覚になってしまったところ。ひねり系の技で倒立まで攻めていけてない。あとは演技として成功させたい気持ちが強いのかなと思う」と反省点を並べ「もっとよくできる」と、見据えた。



