アイスダンス高橋大輔「楽しんでいいスタート切れれば」 リンクの使い方に戸惑いも

 「フィギュアスケート・NHK杯」(27日開幕、東和薬品ラクタブドーム)

 今季男子からアイスダンスに転向した10年バンクーバー五輪銅メダリスト、高橋大輔(34)が26日、試合会場でパートナーの村元哉中(かな、27)=関大KFSC=と公式練習に臨み、息の合った演技を披露した。デビュー戦を前に高橋は「哉中ちゃんに引っぱってもらった」と緊張感も口にした。

 慣れ親しんできたはずのリンクは、別物のようだった。アイスダンス選手として初めて公式練習に臨んだ高橋は「わからない部分とか、緊張感もあった。哉中ちゃんの方は落ち着いていて、引っ張ってもらった」と苦笑い。シングルとは違う公式練習の時間配分やリンクの使い方に、戸惑いを隠せなかった。

 フリーダンスの曲かけ練習では、高橋がえんじ、村元が薄いピンクの衣装でクラシックバレエの「ラ・バヤデール」を披露。シングルにはないリフトや、2人で息を合わせたツイズル(多回転のターン)、スピンなどをこなし、持ち前のステップや表現力で荘厳な世界観を見せた。

 村元自身も前のカップル解消で昨季はブランクをあけた。「大ちゃんとアイスダンスができる喜びと、お客さんの前でできる感謝の気持ちを込めて初披露の場を楽しみたい」と言う。

 34歳での新たな挑戦は「できてると思うことはほとんどなくて、できてないことばかり」と高橋。「大変なことばかりだったけど、コツコツやって乗り越えていった。まだ乗り越えていっているのかわからないけど」と道は厳しい。それでも「初披露でどんな得点や評価がもらえるのかわかってくる。楽しんでいいスタートが切れればいいな」と、未知の世界へ胸の高まりを抑えきれない様子だった。

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