「フィギュアスケート・ＮＨＫ杯」（２７日開幕、東和薬品ラクタブドーム）

　今季、男子からアイスダンスに転向した１０年バンクーバー五輪銅メダリストの高橋大輔（３４）と、カップルを組む村元哉中（２７）＝関大ＫＦＳＣ＝が２６日、同会場で初の公式練習に臨み、アイスダンスのデビュー戦となる２７日のリズムダンス、２８日のフリーダンスへ準備を整えた。

　初練習を終えた高橋は「ちょっと緊張しました」と苦笑い。「初めてのアイスダンスとしての公式練習だったので、分からない部分や緊張感もあったけど、かなちゃんに引っ張ってもらって、後半は落ち着いて練習できた」と振り返った。

　高橋、村元組はほかの２組とともに、フリーダンスの曲かけ練習を行った。高橋がえんじ、村元が薄いピンクの衣装でクラシックバレエ「ラ・バヤデール」の世界を表現。高橋は、男子ではなかったリフトや２人が息を合わせるツイズルなども難なくこなし、持ち前の技術を生かしたステップやターンなども披露した。

　初の公式戦へ向け「初披露で自分たちがどんな得点や評価をもらえるかが分かるので、今後につながる試合になる。楽しんでいいスタートが切れれば」と高橋。村元も「順位や得点は気にせず、大ちゃんとアイスダンスができる喜びと、お客さんの前で演技できる感謝の気持ちを込めて、初披露の場をより楽しめたら」と意気込んだ。