白石改め東白龍が新十両 新型コロナ集団感染乗り越え昇進に師匠も万感

新十両に昇進し新しこ名を手にガッツポーズの東白龍(日本相撲協会提供)
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 日本相撲協会は25日、東京・両国国技館で21年初場所(1月10日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議を開き、新十両に白石改め東白龍(24)=玉ノ井、納谷改め王鵬(20)=大嶽=の昇進を決めた。

 両国国技館からオンラインで会見。「実感はあんまりないけどうれしいのと、小、中、高、大学、玉ノ井部屋で関わってきた方に感謝の気持ち」とかみしめた。

 東洋大出身の白石は昨年夏場所で三段目100枚目格付け出しで初土俵。俊敏さと突き押しを武器に順調に出世した。秋場所は部屋で新型コロナウイルスの集団感染が発生し、同部屋の全力士が休場したが、救済措置が取られ、11月場所は西幕下2枚目に据え置き。4勝3敗と勝ち越し、関取昇進を果たした。

 「先場所、コロナの影響で番付が下がると思ったけど、親方の方々が特例で据え置きしていただき、それを聞いて上がらなきゃと思った」と語った。

 新しいしこ名は師匠の玉ノ井親方(元大関栃東)と相談して決めた。「東」は部屋伝統の字で母校の東洋大にも関わる。「白」は本名と白星など縁起のいい字。「龍」は昇り龍で今後も、出世を願ってのもの。「しこ名に負けないようように頑張る」と力を込めた。

 玉ノ井親方も感無量だ。部屋で28人中24人がコロナに感染し、秋場所は全員が全休という非常事態を乗り越えて、新たに関取を輩出。「苦しい中でみんなよく戦ってくれた。出るだけでもと思ったけど、11月場所、最後の場所を終えられた。若い子も白石(東白龍)も来年も道ができた。(東白龍は)今場所(11月場所)は稽古ができなかったけど、培ったものを持っている。最後に決めたのはよくやった。ここからがスタート」と期待した。

 同学年の大関貴景勝(千賀ノ浦)、幕内阿武咲(阿武松)は中学、高校横綱を懸けて争ったライバルたち。「中、高と何回も対戦した。2人とも高校卒業して相撲界に入って、自分は進学。大学ですごいなあと思っていた。全然追い付いていないけど、追い付けるように頑張りたい」と、力を込めた。

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