横綱白鵬 新大関がなんだ!正代に19勝1敗 復帰へ「できたね、いい稽古」

 正代をがっちり組み止める白鵬(代表撮影)
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 2場所連続で休場している横綱白鵬(35)=宮城野=が21日、東京・両国国技館内の相撲教習所で行われている合同稽古で新大関の正代(28)=時津風=を三番稽古(同じ相手と連続して相撲を取る稽古)で19勝1敗と圧倒した。20日は関脇御嶽海(出羽海)を相手に22勝1敗。11月場所(11月8日初日、両国国技館)に向け、手術した右膝の順調な回復ぶりをアピールした。

 勢いのある新大関を相手にしなかった。注目の相手としっかり汗を流した白鵬は「できたね、いい稽古が」とご満悦。一気の寄りや、8月に膝を手術した右脚で踏ん張ってからの上手投げで仕留める場面もあった。前日は御嶽海を三番稽古で圧倒。正代の勢いを問われると「想像にお任せします」と笑ってかわした。復帰へ順調な足取りを重ねている。

 稽古場となっている相撲教習所の思い出話にも花が咲いた。「優等賞だったからね。まわしをいただきました。当時(履物は)げただったから、遅れそうになってげたをぬいで持って走ったという覚えがある」と懐かしそうに振り返った。

 授業では相撲の歴史に興味があった。「絶対探せばあるんだけどな」という当時のノートに自分で描いた絵がある。「横綱の絵を描いて『宮城野部屋 白鵬』って書いてあるんですよ。なんでそうなったか分からないけどね。15、16歳で自分の未来を予見していたような。教科書とかにあるでしょ。それ見て、この絵だと」

 相撲教習所はABCの土俵に分かれており、白鵬は体も細くB土俵で稽古をしていた。「たまにA土俵に行かせてもらうんだけど、まあ勝てないね」。夢を描いていた当時のことにエネルギーをもらっていた。

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