サーフィン・松田詩野7カ月ぶり実戦!堂々全体トップ通過 東京五輪へ弾みのV決める

 「サーフィン・さわかみチャレンジシリーズ鴨川」(15日、東条海岸)

 サーフィンの国内プロツアーを管轄する日本プロサーフィン連盟の特別戦が無観客で開催された。東京五輪種目のショートボード女子1回戦では条件付きで五輪出場権を持ち、約7カ月ぶりの実戦となった松田詩野(18)が2組を全体トップの12・43点で1位となり、2回戦に進出した。

 3月上旬以来の試合で、貫禄を示した。松田が20分間の試合で序盤から積極的に波に乗ると、開始11分頃に豪快な波乗りで6・00点をマーク。試合終盤には何度も波にアタックし6・43点。合計点で同組2位を3・56点も引き離した。

 「(最初から)波に乗って動いて、どんどん試合に集中していった」。6点台をマークしたのは出場選手で松田だけ。それを2度も出して、力の差を見せつけた。

 高得点の鍵は“序盤の攻め”だ。新型コロナ禍で試合がない期間、序盤から積極的に波に乗る場合と、序盤は全く波に乗らない時の状態を比べ、「最初から動けてる方が、安定していい波を見つけられてる」と発見。「(序盤に攻めた方がいいと)頭にあったので、最初、いい波じゃなかったですけど、乗ってリズムを作れた」と計8本も波に乗った試合を振り返った。

 環境の変化もあった。これまでは出身地の神奈川県茅ケ崎市を拠点にしていたが、4月からは東京五輪会場の千葉県一宮町での練習も開始した。「千葉は毎日波もあるし、同年代やプロもいっぱいいて、刺激をもらえる環境。すごくレベルアップになる」。今大会前には脇田、18年WG代表の川合美乃里と練習試合も行ったという。

 条件付きで代表に内定している東京五輪出場が確定するのは、日本から松田を含む女子3人が出場する21年5月のWG(エルサルバドル)。今、目標にしているのは10月31日に開幕するジャパンオープンの2連覇だ。

 「優勝したら(WGに)いい弾みになる。ジャパンオープンで優勝して、その後の試合に向かいたい」。来夏、東京で“五輪デビュー”を果たすサーフィンで初の出場者、メダリストとして歴史に名を刻むための歩みが再び始まった。

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