上地結衣、四大大会初の日本勢対決で大谷下し2年ぶりV「東京パラでもまた戦えたら」
「テニス・全仏オープン」(8日、パリ)
車いすの部で四大大会シングルス決勝で初の日本人対決となった女子は、第2シードの上地結衣(26)=三井住友銀行=が大谷桃子(25)=かんぽ生命=に6-2、6-1で完勝し、2年ぶり4度目の頂点に立った。四大大会は通算8勝目。大谷は初出場優勝に届かなかった。
四大大会決勝で初めての日本人対決を制した上地が、2年ぶりの優勝プレートを高々と掲げた。「クレーはラリーが長くタフな試合だが、自分は好き。冷静に判断して要所でしっかり(点を)取れた」。第一人者として地力の違いを示す会心のストレート勝ちだった。車いすテニス女子はオランダ勢が覇権を握る中で、孤軍奮闘してきたのが上地。そこにもう一人の仲間が加わり「東京パラリンピックでもまた戦えたらいい」と、日本勢で頂点を争う舞台を夢見た。