三原舞依が近畿選手権3位「構成を決めたのは直前」 西日本選手権に進出

女子フリーの演技を終えて笑顔を見せる3位の三原舞依=大阪府立臨海スポーツセンターで2020年10月4日(代表撮影)
女子3位の三原舞依=大阪府立臨海スポーツセンターで2020年10月4日(代表撮影)
〈フィギュアスケート近畿選手権 シニア女子フリープログラム〉表彰式を終えた坂本花織(左)と三原舞依(代表撮影)
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 「フィギュアスケート・近畿選手権」(4日、大阪府立臨海スポーツセンター)

 女子フリーが行われた。前日のショートプログラム(SP)で566日ぶりに競技会に復帰し、SP4位につけた17年4大陸選手権優勝の三原舞依(21)=シスメックス=は、フリー113・69点、合計173・38点で3位。2年ぶりの全日本選手権(12月23~27日、長野・ビッグハット)への出場権がかかる西日本選手権(10月29日~11月1日、京都アクアリーナ)へ出場を決めた。

 SP首位の坂本花織がフリー143・47点、合計218・35点で優勝。2位は河辺愛菜(15)=木下アカデミー。

 鮮やかなグリーンの衣装で登場した三原は、ローリー・ニコル氏振り付けの今季フリー曲「フェアリー・オブ・ザ・フォレスト」&「ギャラクシー」をお披露目した。冒頭の3回転ルッツ-2回転トーループ-2回転ループの3連続ジャンプを降りると、続くダブルアクセル(2回転半ジャンプ)も着氷。3回転フリップの着氷が乱れ、ルッツが2回転になるなどしたが、後半のスケーティングでは無観客の会場で関係者から拍手が起こった。力強く滑り終えると、はにかんだような笑顔で胸に手を当てた。

 昨年3月の地方競技会以降、体調不良で国内外の試合をすべて欠場。療養をへて今夏の全日本合宿(大阪)に復帰した。566日ぶりだった前日のSPよりさらに長い4分のフリーを終え「滑り切れてよかったなという思いがすごく頭の中いっぱいにあって…」と三原。「構成を決めたのが滑る直前だったので、ジャンプの順番を間違えないか、コースを間違えないかをいろいろ考えながらやっていた。とにかく最後まで滑り切れてよかった」と、本来の振り付けを直前に変更して挑んだことを明かした。

 1年以上のブランクで「体力は2年前の状態には追いつかない」と言う。難易度の高い3回転のフリップ、ルッツは「安定したのが最近。どういう構成でどの場所ならジャンプがうまく跳べるか考えながらやっていた」と“ぶっつけ本番”に近い状態だった。それでも、ようやく第一歩を踏み出した。「早く元の構成に戻せることがベスト。体力は少しずつついてきている。西日本までに、以前の構成に戻して最後まで滑りきることを絶対条件として練習でしっかりやっていきたい」と力強く誓った。

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