三原舞依566日ぶり復帰「すごくただいま~という感じ」SP3位、3本ジャンプ着氷

 「フィギュアスケート・近畿選手権」(3日、大阪府立臨海スポーツセンター)

 全日本選手権(12月23~27日、長野・ビッグハット)の予選を兼ねて行われ、女子ショートプログラム(SP)に、17年4大陸選手権優勝の三原舞依(21)=シスメックス=が566日ぶりの競技会に出場した。

 濃いピンクの衣装でSP曲「イッツ・マジック」を披露。冒頭の3回転ルッツ-2回転トーループ、続くダブルアクセル(2回転半ジャンプ)を決めると、最後の3回転ループはやや着氷が乱れたが踏ん張り、3種類のジャンプすべてで着氷した。フィニッシュでは両手を掲げて笑顔を見せた。59・69点でSP3位。4日のフリーへ向けて好発進した。

 試合後、オンラインで取材に応じた三原は、「すごくただいま~という感じ。久しぶりの試合でまず氷に乗れてうれしいなって思って。最後まで滑りきることができてうれしかった」と話した。演技前にも緊張はなかったとし、「とにかく楽しみで仕方なくて、よしいくぞっていう気持ちで楽しんで滑れたかなと思います」と振り返った。

 昨季は3月に神戸市で行われた競技会(フリーのみ)に出場し、その後は体調不良でGPシリーズのスケートカナダ、中国杯など国内外の試合を欠場。療養後に練習を再開し、今年7月には大阪府内で行われた全日本合宿に参加した。

 この日のジャンプ構成は「(難易度を)落として、確実に今できるすべてをしっかりやることを目標にした」と言うが、7月の合宿では入れていなかった3回転ルッツも連続技で着氷。「ルッツは合宿の2、3週間後に跳べるようになった」と日々調子を取り戻している。また、持ち前のていねいで柔らかなスケーティングは変わらなかった。

 演技前には、中野園子コーチから「行ってらっしゃい」と声をかけられた。「滑る前に『絶対できる』『最後まで笑顔で』といつも背中を押していただくこの瞬間を待っていたという感じで、先生に背中を押してもらえてうれしかった」と感慨も口にした三原。4日のフリーへは「近畿ブロックを通過して次の大会(西日本選手権)に出場する権利がもらえるようにしたい。集中しながら一つ一つ大切にすることが目標」と言う。

 今季は2季ぶりにGPシリーズに復帰し、第6戦NHK杯(11月27~29日、大阪・東和薬品ラクタブドーム)にエントリー。まずは、満面の笑顔で復活への第一歩を切った。

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