正代の伝達式に元大関・豊山さんも参加 自身以来57年ぶり大関誕生に「立派に成長」
正代の昇進伝達式には時津風部屋の先々代師匠で元大関豊山の内田勝男さん(83)も参加し、自身以来57年ぶり、部屋に誕生した大関を見守った。
「立派に成長した。東農大の後輩でもあるし、道場の後輩でもある。いい機会を作ってくれてうれしい。真っ当な相撲で立ち合いで姑息なことをしない基本に忠実な相撲。双葉山関の時津風の師匠の教えがそうだった。うれしい」と感激した。
口上に用いた「至誠一貫」の四字熟語にも部屋の伝統を感じる。「相撲道場の精神を感じ取ってくれていると思う。今のような質実剛健の姿勢を貫いて、これからも大きく成長してもらいたい。(双葉山関の墓前に)これからお礼にいきます。願いをかなえてくれてありがとうございますと。(上を狙う)可能性は十分にあると思う。これからまだまだ稽古を積み重ねてほしい」と期待した。
使者を務めた時津風一門の鏡山理事(元関脇多賀竜)は「強い大関になってもらいたい。上を目指して頑張ってもらいたい」と語っていた。