大栄翔が新関脇に昇進「上を目指し、欲を出して頑張っていく」

部屋の前で番付表の自身のしこ名を指さす大栄翔(日本相撲協会提供)
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 「大相撲秋場所」(9月13日初日、東京・両国国技館)

 日本相撲協会は31日、秋場所の番付を発表し、大栄翔(26)=追手風=が新関脇に昇進した。埼玉県草加市の部屋でリモート会見し、「一つ一つ上がることを目標にしてきた。関脇を目標にしていた。本当にうれしい」とパソコン画面越しに笑顔をはじけさせた。

 先場所、小結で11勝を挙げ三役で初の勝ち越し、2桁勝利。トップを走っていた横綱白鵬(宮城野)に土を付けて殊勲賞を獲得した。「番付のことは分からないけど、好成績を残せば上がると思っていた。先場所は本当に自分の相撲を取り切れた。11番勝てたことを評価してくれてうれしい」とかみしめた。

 まだ上に地位が2つあることを問われると「これで満足せず上を目指して頑張りたい」と、力を込めた。

 追手風部屋からは2000年九州場所の追風海以来。「(埼玉)栄(高)の先輩。自信になるしうれしかった」と笑み。埼玉出身では1963年名古屋場所の若秩父以来、戦後2人目となる。「埼玉では同年代で北勝富士、阿炎がいたので負けずに自分が上に上がれてうれしい。意識します」と語った。

 突き押し一本、地道に磨き、番付を一歩ずつ上がった。先場所の内容に関し、「立ち合い厳しく当たれて、その後の攻めもできた。最後まで集中を切らさず、いい内容が多かった」と、成長を実感した。

 正代(時津風)、御嶽海(出羽海)とともに3関脇は2017年九州場所(御嶽海、嘉風、照ノ富士)以来。3人とも先場所、11勝で今場所、2桁勝利なら大関とりへ前進となる。「現役でいる以上、上を目指し、欲を出して頑張っていく。(正代、御嶽海は)いい刺激になる」と出世争いへ気合は十分だ。

 8月中旬からすでに新入幕翔猿らと申し合い稽古も再開。「自分の相撲を取りきることが課題。部屋にはいろんなタイプがいて恵まれている。毎日いい稽古ができている」と、充実の調整だ。

 前日、埼玉栄高の後輩で親交も深い大関貴景勝(24)=千賀ノ浦=が婚約を発表。連絡し、「おめでとうございます」と祝福した。「すごいおめでたい、いいこと。(自身は)相撲と一緒なので徐々に頑張っていく」と、苦笑いした。

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