貴景勝、大関の務めV2で果たす 左膝「万全」先場所途中休場の無念は「秋」で晴らす

 「大相撲・秋場所」(9月13日、両国国技館)

 大相撲の大関貴景勝(24)=千賀ノ浦=が25日、都内の部屋で朝稽古後、電話での代表取材に応じ、2018年九州場所以来のV2へ闘志を燃やした。先場所は左膝負傷に耐え、かど番を脱出。回復も順調で、途中休場した無念をバネに秋場所(9月13日初日、両国国技館)での雪辱を期した。

 電話口からも貴景勝の雪辱を期す気迫が伝わってきた。今月上旬には稽古場に下り、ぶつかり稽古を再開。相撲を取る稽古も「そろそろやる」とキッパリ。左膝の状態に関し「万全。もう治ってます」と、力を込めた。

 先場所、激痛に耐えかど番脱出。「やっぱり精神的に…」と試練を乗り越えた価値は大きい。「膝がだいぶ良くなってきた。自分の中で(今後が)楽しみ」と前だけを向いた。

 途中休場した無念も秋場所で晴らす。先場所の優勝争いは「自分があの中に入ったらどうなるんやろ」との思いで見ていた。だからこそ本場所の間隔が通常より短いのは歓迎。「早よ、やりたい。(先場所は)最後、出られなかったので。現役力士なんで闘ってなんぼ。早く9月場所が来てくれるのはうれしい」と闘志を全開にした。

 小結だった18年九州場所で初優勝後、ケガに泣かされV2が遠い。「地位が地位なので優勝しないと。自分にハッパをかけていかないといけない。あまり大関の務めとか考えないようにしているけど、勝てば務めは果たせる」と優勝に飢えた。

 今月5日に24歳の誕生日を迎えた。大関陥落など苦心した23歳の1年を振り返り、「前厄であんな感じやったから、本厄で今年どうなんねんやろなと思っている」と笑わせた。

 ただ、侍大関にとって困難は「望むところ」と力強い。「24歳は年男だし、いい年にしたい。良い成績を残せてもおごらないで、どんなに最悪でも腐らないで1年間精いっぱいやっていく。ケガする責任は自分にある。しっかり見つめ直して頑張っていく」と決意表明した。

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